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住まいの建築を予定していて、かつ地下室を設けることを検討している方に役立つ情報を紹介していきます。
自宅に地下室を作ると、どのようなことが可能になるでしょうか。明確にイメージしにくいかと思いますので、主なものを3つピックアップし、紹介していきます。
映画好きな方にとっては、地下室をつくること可能になることとして、まず映画鑑賞が挙げられます。映画館に行くにはなかなかスケジュールをあけられない、という方は、自宅のテレビなどで映画を見ることを楽しんでいる方も多いのではないでしょううか。ただ、テレビ画面だと、どうしてもスケール感や迫力を得るには、すこしサイズが小さすぎるという難点があります。
けれども、地下室があれば、そこに大きなサイズのスクリーンを設置し、楽しむことができます。しかも、外部に音が漏れにくい地下室ですから、音量を大きくしても近所迷惑になりにくいです。
音量を気にすることなく、しっかりと音色を確かめながら楽器を演奏できる空間を欲しいと思っている方にとっても、地下室は大いに活躍します。重さのある楽器や持ち運びが困難な楽器であっても、一度地下室内に設置してしまえば、思う存分練習したり楽しんだりすることができます。
ワイン好きな方にとっての憧れでもあるワインセラーを設置することができます。多数のワインを所有している方や、あるいは長期熟成するタイプのワインを保存しておきたい方には、特におすすめです。長期熟成の場合には、温度およそ15℃、そして湿度70%の冷暗所が適しているといわれており、地下室であればそれに近い環境をつくることができるのです。
絵画・手芸・模型製作などを趣味としている方にも、地下室は便利な空間となるはずです。まわりの視線を気にせず、集中して作業を進められる環境を確保できるからです。また、道具や部品などがたくさんあっても、それらを収納しておく場所があれば、失くしたりする心配もありません。
地下室を作ることによってどのようなメリットを得られるでしょうか。3つの主なメリットについて説明していきます。
日々の暮らしでは、さまざまな音が発生します。中には、会話する声・家事の音・動画の音声など、自分や相手にとって「気になる音」になり得るものもあります。家族内の誰かによって発せられた音が、他のだれかの気に障ってしまう可能性は少なくありません。
家庭内でお互いがちょっとしたストレスをためていくことにならないよう、地下室を役立てることができます。コンクリートの壁はコンクリートで、さらにそのまわりが地面に囲まれているため、防音性や遮音性に優れているのです。
地下室のある住まいは、災害への備えという観点においても、安心感を得られます。地震に強い住まいを建築する際の重要ポイントのひとつは、基礎部分を頑丈にすることです。ですから、鉄筋筋コンクリートで作られる地下室自体が、頑丈な補強としての役割を果たしているといえるのです。
また、地震の際には、高層マンションの高層階など、高さのある住まいほど揺れが大きくなる傾向がみられることからもわかるように、地下の揺れは小さい場合が多いです。万一の場合の避難所としても利用できるスペースとなります。
住まいを建てる際に需要になってくるのが、土地ごとに定められている「容積率」です。住める広さの基準値のことで、延べ床面積の広さに上限が設けられているのです。
ただし、容積率については、「住宅の用途に供する」「地階」「天井の高さが地面から1メートル以下」という3つの条件をすべてクリアすることで、一部緩和されることになっています。延べ床面積の1/3までは容積率に入れる必要がなくなるので、居住範囲を広げることが可能になるのです。
できるようになることが増え、得られるメリットも少なくない地下室ですが、おさえておきたい注意点もあります。
地下室の湿度を適切な状態にキープするために、地下室と地面との間にドライエリア(空堀り)を設けておくことが大切です。これを忘れてしまうと、過剰な湿気を逃すのが困難になりますし、また、太陽光を取り入れることもできなくなってしまいます。空堀りがしっかりと機能すれば「ジメジメした薄暗い空間」にはなりません。
地震や火事などが発生した際の避難経路について、あらかじめ考慮しておくことを忘れないようにしましょう。というのも、地上階であれば、ドアだけでなく窓が複数あるため、避難経路は多数あるわけです。一方、地下の場合、まずは1階へ上がる必要が生じますが、その際に唯一の経路である室内階段が壊れていたり使用できない状態になっていたりした場合には、避難ができません。
そういった危険な状況に陥る可能性を排除するためにも、ドライエリアを設けておくことが求められます。ドライエリアに階段を設置しておくことも可能です。
天井が地面より低い位置にあるため、雨水対策を実施しておく必要があります。たとえば、天井にドライエリアを設ける場合には、ドライエリアの手すりの高さに注意してください。ハザードマップなどを参考に、洪水の際の水位について確認した上で、手すりを一定の高さ以上まで上げておくことをおすすめします。
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