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近年では、木造、鉄骨造といったさまざまな構造体がありますが、そのなかでも耐火性能に優れているのがコンクリートを用いたRC住宅です。こちらのページでは、住まいにおける耐火性能に関する情報を詳しく解説していきます。
RC住宅は、建築基準法に定められた燃えにくい性能をもつ構造の住まいです。構造体のなかでも火災に弱いとされる木材は、100度前後で水分が蒸発して280度を超えると引火。500度に達すると炭化の後に灰となってしまいます。火に強いと思われがちな鉄骨は、325度の熱によって強度が低下して、700度になるとゼロにまで落ちてしまいます。
コンクリートは、500度以上の熱であっても変色程度で強度に変化はなく、1000度以上の炎に2時間さらされてもほとんど影響がありません。
コンクリートは1000度の高熱にさらされても耐えうる性能を備えています。さらに耐火コンクリートを用いれば、その耐火性能はさらに向上し、およそ1400度までの高温に耐えることも可能です。コンクリートは構造そのものが耐火性能に優れているので、外と内の双方からの火災に対しても高い性能を発揮してくれます。
近年では、鉄骨造の住宅も高い人気を誇っています。たしかに木材よりも高い強度と耐火性能を備えています。しかし熱には弱く、540度の高熱にさらされると極端に強度が衰えてしまい、倒壊の危険性もあるのです。
高い耐火性能を備えているRC住宅ですが、実はもうひとつ大切な性能をもっています。それは「延焼防止性能」。これは建築基準法をクリアするためにも必要な性能で、もし自宅で火災が発生してしまった場合に隣接するほかの住宅へ燃え移らないように、構造や柱に一律に与えられた耐火性能です。
ちなみに、逆に隣接する住宅が起こした火災から燃え移ることを「類焼」といいます。RC住宅は、高気密性に優れているため、部屋の外に火を出さないという特徴をもっています。さらに、構造材であるコンクリート自体が火が燃え広がるのを防いでくれるため、ほかの建物に燃え移る危険性を抑えることができ、ほかの火元からの炎から、自宅を守ってくれる性能をもっています。
RC住宅は構造体そのものが火災や地震などの災害に強いだけではありません。住宅に必要不可欠な「火災保険」にかかる料金が一番低いのも大きな特長のひとつです。
RC造の場合、前述のとおり火災に対するリスクがほかの構造体と比べても低いので、その分、かかる保険料を低く抑えることができます。保険料は「T構造(耐火)」「H構造(火耐火)」「M構造(マンション)」といった指標により決定。RC住宅は「T構造」、木造は「H構造」に分類され、料金は倍近く差があるともいわれています。
日本は都市部を中心に数多くの住宅が密集しています。そのため、いくら自分が細心の注意を払おうとも、隣接する住宅で火事が起こればたちまち被害を被ってしまうことも少なくありません。
反対に、不注意で火事を引き起こしてしまった場合には、周囲の住宅に対して類焼の被害を出さないための対策が必要。火災に強く、類焼も防ぐことができるRC住宅は、そんな施主の切なる願いをカタチにした最適な住まいといえるでしょう。
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