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RC住宅では、携帯電話のモバイル回線やWifi等が繋がりにくいとされています。では、その原因はどのようなものなのでしょうか。また、対処法としてはどのようなものがあるのでしょうか。
遠くにいる私たちのところまで電波が届くのは、電波には、電気を通すもの(胴体)にぶつかると反射する、という性質があるからです。
もう少しかみ砕いて説明してみましょう。窒素原子や酸素原子に太陽光(紫外線)がぶつかると、電子が原子核から離れて自由に動くことができる状態になります。こうした状態を「電離」と呼びますが、電離した原子は電気を通す導体になります。地表からおよそ50〜1000km以上の上空には、電離した原子が集まってできる「電離層」があり、電波は、この電離層と地上の間を絶えず反射しながら、進んでいくのです。
RC造の建物は、コンクリートを網目状の鉄骨で支えるという構造になっています。いわば、建物のまわりをぐるりと鉄骨が取り囲んでいるような構造です。ところで、鉄骨は電気を通す導体であるため、電波を反射します。これが、例えば木造建築と比べると、RC造の建物で電波が届きにくい原因となっているのです。
また、RC造では壁の一つ一つの中にも鉄骨が張り巡らされているため、wifiも同様にルーターの遠にある部屋まで届きにくいとされています。
携帯電話回線に繋がりにくいという場合、まずは、窓を開けたり、あるいは、窓の傍で通信をする、といったことを試して見ましょう。「それだけのことで?」と思う方も多くいるかもしれませんが、それだけで、電波状況が大きく改善することがあります。
さらに、携帯回線に繋がりにくい場合、契約しているキャリアに相談する、というのも有効な対策方法の一つです。それぞれのキャリアは電波に繋がりにくい場合の対処方を用意しており、電波増幅器や電波改善装置等を借りることが出来ます。
また、ルータの遠くにある部屋でWifiに繋がりにくい、という場合、「メッシュWifi」を導入することを検討してみると良いでしょう。メッシュWifiとは、サテライトと呼ばれる特殊な中継器を室内に配置することで、Wifiネットワークを文字通り網目状に届かせる仕組みのことです。ルータの遠くにある部屋でもWifiに繋がり易くなることに加えて、一度に複数の機器を同時に接続しても回線が遅くなりづらい、というメリットもあります。
建物を格子状の鉄骨で包み込む構造となっているRC造にとって、電波の問題は切ろうとも切り離せない問題です。入居してから始めてRC造では電波の繋がり悪いことを知った、というケースも多々あります。
ところで、RC造での施行実績を多く持っている工務店の場合、例えば、入居後に中継器を設置することを前提に、中継器がうまく働くことができるような間取りを提案する等、電波問題の対策にも慣れていることがほとんどです。心配な場合には、工務店に事前に相談してみると良いでしょう。
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