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RCとコンクリート。両者の違いがよく分からないという人も多いのではないでしょうか。似ているようで、厳密には違いがあります。どのように違うのか、その他にどのような構造があるのかなど、RCとコンクリートについてまとめてみました。
RCとは、コンクリートと鉄筋を合わせたものです。RCとは「Reinforced Concrete」の頭文字で、鉄筋で補強したコンクリートという意味になります。
コンクリートは強度が強く、木造ではできない様々な物を建築できるようになりました。一方で、実は引っ張りに弱い点もポイントです。引っ張られる力がコンクリートにかけられた場合、亀裂が入ることも珍しくありません。
その弱点を補ったものがRCです。コンクリートの中に鉄筋を入れることにより、コンクリートの弱点を補うことに成功しています。加えて、新しい長所も生まれました。
コンクリートと鉄筋の熱膨張率がほぼ同じ数値であるため、設計で扱いやすいというのがメリットです。また、コンクリートが鉄筋に付着しようとするエネルギーが外の力に抵抗し、より強固なものになります。コンクリートはアルカリ性で鉄筋を腐食しないことから、鉄筋そのものが外から守られて数十年の耐久性を保つなど、様々なメリットがもたらされているのが魅力です。
ちなみに通常のコンクリートとRCとでは、引っ張った時の強度が100倍以上違うとされています。この数値からも、如何にRCコンクリートが強固な物であるかが分かるのではないでしょうか。RCはコンクリートのひび割れを想定し、「どうすれば良いのか」という発想の下で作られているので、頑丈な住宅を建てたいという希望に応えてくれます。
耳慣れないものかもしれませんが、いわゆる木造です。woodの頭文字からW造と呼ばれますが、基本的に「木造」と表記されることが多いので、「W造」という言葉は見慣れないかもしれません。
昔から日本で親しまれており、気候や風土に合っていることからよく採用されています。
いわゆる鉄骨造のものを「S造」と呼びます。柱や梁に鉄骨を使用しているのが特徴です。鉄骨は英語でstealとなので、「S造」となります。
S造は重量鉄骨と軽量鉄骨の二種類に分類できるのがポイントです。規格としては鋼材の厚みが6mm以上であれば重量鉄骨、6mm未満は軽量鉄骨となります。
軽量鉄骨はコストを抑えられますが、断熱性が低めといいうのがデメリットです。重量鉄骨は防音性があり広い空間を作れる反面、費用負担が軽量鉄骨と比べて大きくなります。
Prestressd Concreteの頭文字を取ったもので、水密性(水が漏れたり侵入するのを防ぐ性質)に優れているのが特徴です。コンクリートの中に鉄筋ではなくPC鋼材を入れることで、コンクリートの内部に反発力を生み、強度を高めます。RCは「ひび割れをどうするのか」という点から生まれていますが、PCはひび割れもさせないようにとの考えから生まれたものです。
RS造は柱や壁、床、天井等建物の下位部分はRCで、上位部分は鉄骨を用いて作られた構造を指します。低層から中層のマンションにて用いられることが多い手法で、壁や床などはRCなので防音・遮音性に優れているのがメリットです。
柱や梁ではなく、床や天井だけで建物を支えるスタイルが特徴です。「壁式構造」とも呼ばれているもので、コストの低さや耐久性の高さなど、コストパフォーマンスの高さから中低層のマンション、あるいは集合住宅等で用いられています。柱を用いる必要がないことから、室内を広く使えるのがメリットです。壁そのものの強度が高いことから、遮音性も確保できます。
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