RC住宅とWRC住宅の違い

岡山で家を建てるなら、基礎知識として、RC住宅とWRC住宅の違いを知っておくと便利です。ここでは、RC住宅とWRC住宅の構造の違いと、WRC住宅と比較したときのRC住宅のメリットを解説します。

RC造とWRC造との違いは柱の有無

RC造とは「鉄筋コンクリート造（Reinforced Concrete）」、WRC造とは「壁式鉄筋コンクリート造（Wall Reinforced Concrete）」のことです。どちらも鉄筋コンクリート構造ですが、柱の有無の点で異なります。

RC造は、コンクリートのなかに鉄筋を入れて固めたもので柱や梁をつくる建築構造です。一方WRC造では、柱を使用しません。「床スラブ」と「構造壁」を使用して住宅を支えます。

WRC造と比較したRC造のメリット

柱・梁で支えるので耐震性が高い

柱を使用しないWRC造と異なり、RC造は鉄筋とコンクリートでつくった柱や梁で建物を支えるので、耐震性が高いというメリットがあります。RC造に使われる鉄筋は、引張力の強さが特徴です。一方コンクリートは、圧縮力の強さが特徴。地震の横揺れに対しては鉄筋の引張力で支え、縦揺れに対してはコンクリートの圧縮力で住宅を支えることが可能です。

設計の自由度が高い

「床スラブ」と「構造壁」を使用するWRC造と比べると、RC造は設計の自由度が高い点がメリットです。WRC造は柱や梁を使用しないため、耐震性を確保するためには床スラブと構造壁を厚くしなければなりません。床スラブと構造壁という面で支える上に、壁に設置するドアや窓の位置や大きさが限られてしまうので、設計の自由度が低くなってしまいます。

それに対し、RC造は面で支える構造ではなく、ドアや窓の位置や大きさも限定されないため、比較的自由に住宅を設計することが可能です。

リフォーム時の間取り変更がしやすい

WRC造よりもRC造には、リフォーム時の間取り変更がしやすいというメリットもあります。WRC造は住宅を支える構造壁を取り外すことができないため、大がかりな間取り変更が困難です。一方RC造は間仕切りの壁を取り外せるので、リフォーム時に間取りを変更しやすい建築構造といえます。

岡山の住宅会社一覧