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家は一生の中でももっとも大きな買い物のひとつです。それが自宅ともなればなおさらでしょう。そのため、注文住宅はできるだけほかにないような個性的なデザインにしたいという人も多いでしょう。
デザイン性を重視した注文住宅を建てるためには、住宅を建てるための工法にも目を向ける必要があります。デザイン性を重視したい人におすすめの工法は、コンクリートを用いる工法であるRC造です。
ここでは、RC造で作られたRC住宅のデザイン面の特徴を、さまざまな側面から見ていきましょう。
RC造は、コンクリートを型枠に流し込んで住宅を建てる工法です。そのため、型枠さえできればどんな形状の建物でも建てられるというメリットがあります。2×4工法や木質系プレハブ工法などのパネルを組み立てる方式の工法は、工期やコストを抑えられるもののデザインの幅には限界があるため、デザイン重視の人には向きません。
実際、ハウスメーカーの公式サイトなどでRC造の注文住宅事例を見ると、実にさまざまな形状の注文住宅があることがわかるでしょう。デザイン面で個性を出したいなら、自由度の高いRC造で注文住宅を建てることをおすすめします。
RC造の「型枠さえ作れればどんな形状の住宅でも建てられる」というメリットが発揮されるのは、デザイン面だけではありません。狭い土地や形状が複雑な土地に住宅を建てる場合にも、RC造は有利なのです。
狭い土地に家を立てようとすると、床面積を確保するために2階建て、3階建てにする必要が出てきます。しかし、木造で階数の多い建物を建てると、地震や台風が起こった際の安全性や耐久性に問題が出てくるでしょう。木造3階建てとなると災害に対する耐久性はかなり怪しくなりますし、防火地域の制約といった拘束もあります。
その点、高層ビルにも用いられている工法であるRC造なら、コンクリートで非常に高い耐久性があるので、階数の多い住宅を建てても耐久性や遮音性は失われません。また、駐車場のスペースを節約するために1階部分をビルトインガレージにすると言った選択肢も出てきます。やろうと思えば3階建て+地下室といった構造も可能なので、外観のデザインだけでなく内部構造のデザインについても、RC造は非常に自由度が高いと言えるでしょう。
RC造はほかの工法に比べて、低層構造であれば柱が少なくて住むというメリットもあります。RC住宅は木造住宅のように梁や柱で建物を支えるのではなく、壁で建物を支える壁式構造となっています。そのため、柱で建物を支える必要がなく、遮蔽物のない広い空間を確保しやすいのです。
このように、デザインの幅の広いRC住宅は、ほかの工法に比べて非常に高い自由度を持つ工法なのです。
住宅は、いったん建てたらそのままとは限りません。必要に応じて増改築やリフォームを行う場合があります。しかし、工法によってはあとから手を加えるのが難しい場合もあるので、建てるときによく考えておかなくてはいけません。
RC構造は、建てたあとの増改築やリフォームがしやすい工法です。その理由としては、柱が少ない、躯体と間取りや内装が分かれているという点が挙げられます。RC造なら、躯体自体はそのまま、内装を入れ替えるといったやり方で、かんたんに階層やリフォームが可能なのです。ほかの工法だと、柱が邪魔になったりパネル構造なので後から手を加えにくいといった理由から、リフォームがしにくい場合があります。こうしたメリットは、高齢者の多い高経年マンションで特に効果を発揮します。そのため、退去や立て直しではなく、既築のマンションをリフォーム・再生する取り組みが活性化しているのです。
ほかにも、中古マンションを購入してリフォームして住むという人も増えてきています。RC造のマンションは間取りをあとから大きな空間にリフォームしたり、収納スペースの増強がしやすいためです。また、木造建築は木材の腐食によって美観が損なわれてしまいますが、コンクリート製のRC造ならそうした心配もありません。
RC造なら、2階建て、3階建てといった階数の多い住宅だけでなく、地下室を作ることも可能です。地下室というと、狭い、暗いといったマイナスイメージが先行しがちですが、以下に示すようなメリットがあります。
地下室は外気温の影響を受けにくいため、夏は涼しく冬は温かいという環境です。そのため、環境の変化に弱い書籍類や冷暗所に保存したい食品、ワインなどの保管に使えます。
地下室の大きなメリットと言えるのが高い遮音性です。地下室は土の下にあるので地上階に比べて格段に遮音性が高く、かなり大きな音を出しても外に聞こえません。そのため、ホームシアターや楽器の演奏に使えます。
地下室には窓がなく外の音も聞こえにくいため、一人で落ち着ける空間として利用できます。そのため、趣味に没頭できる部屋や寝室などとして使うのが適しています。
上記のようにさまざまな用途に使える地下室ですが、いざ作るとなると予想以上に予算や工期がかさみやすいものです。そのため、地下室を作りたいと思う場合は、早い段階から予算や工期について調べておきましょう。
RC造の利点として、屋上のあるマイホームが作れることが挙げられます。RC造の場合、施工が容易で防水性も高いので、屋根は勾配のない水平屋根が一般的です。そのため、屋上を作ってそこをさまざまな用途のスペースとして利用できます。夏場にはポータブルプールを出して水浴びをしたり、バーベキューを楽しんだりできるでしょう。
また、屋上スペースは緑化スペースとしても利用できます。都市部では自動車や建物からの排熱によって気温が上昇する「ヒートアイランド現象」が問題となっています。このヒートアイランド現象の対策として、屋上緑化を推奨している自治体があります。
三角形の傾斜地に建つ住宅の施工事例です。傾斜を上手く活かしながら東側にキッチンスペースを確保し、反対側にはスキップフロアを設けています。鉄骨とコンクリートのスラブを上手く組み合わせており、施主にとって使い勝手のいい間取りとなっているでしょう。無垢のヘンリボーンフローリングや漆喰の壁などを取り入れ、温かみのある優しい空間に仕上げています。
白と黒で統一されたシックな空間を演出しています。ダイニングの部分は吹き抜けになっており、より広々とした空間を創り出しているでしょう。開放感のあるキッチン・ダイニング・リビングだからこそ、自然と家族が集いやすいデザインに。料理などの家事をしながらも家族の気配を常に感じることができるのも魅力的なポイントです。
2階建てのRC造の住宅の事例で、木目調をふんだんに活用し、自然の温かみを感じるデザインを採用しています。キッチンの天井部分には間接照明を用いることで、優しい光で照らしてくれるでしょう。まるでバーのようなキッチンになっているので、家事をしながらでも対面でコミュニケーションを図ることができ、さらに片付けなどにも配慮されたデザインです。
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