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コンクリートに関して、「体に悪い」「人体に悪影響がある」などの認識をお持ちの方も多いのではないでしょうか。しかし、そのようなイメージは実際のところ真実なのかどうか、よく分からないという人もいるでしょう。そこで、実際にコンクリート・RC住宅が人体にどのような影響を与えるのかをまとめてみました。
そもそも、我々の生活の中で多くの建物はコンクリートです。商業施設のみならず、学校や病院など公的なものでさえコンクリート造のものが多いことからも、コンクリートが体に悪いものではないと一概に言えません。もしもコンクリートが本当に体に大きな負担を与えるものであれば、学校や病院、あるいは役所など公的な建築物にコンクリートは使われないはずです。
興味深い実験結果が報告されています。それは木製、鉄製、コンクリート。3種類のゲージに分けてマウスを飼育したところ、木製で育ったマウスが一番長生きしたというものです。このことから「人間も木造住宅が良い」という風潮がありますが、実はこの実験後、コンクリートに関して
の4種類と、木製の合計5種類にて同じくマウスで実験が行われています。
すると、むき出しのコンクリート以外はほぼ同じ結果となりました。「コンクリートが人体に悪影響を及ぼす」という風潮は、誤解であると言えるでしょう。
マウス実験においてコンクリートよりも木材の方がマウスの高い生存率であったのは、紛れもない事実です。しかし、この点においてもちょっとしたポイントが隠されています。この実験は素材の問題ではなく、熱の伝導率の問題を示したものです。コンクリートは熱伝導率が高いことでマウスの体温が低下しし生存率も低下しているのであって、決して「コンクリートが体に悪い」ではありません。あくまでも材質の熱伝導率が原因の1つです。
加えて、現代の住宅は熱伝導率まで考慮して作られています。この実験データだけを見て「コンクリートが人体に影響を与える」「マウスも早死にだったから人間も早く死ぬ」とは言い切れません。
実際、その後に行なわれたマウスの実験では、木材とむき出し以外のコンクリート(合板・塗装合板・クッションフロア)で差はあまりありませんでした。しかし、「コンクリートが体に悪い」というイメージは広まってしまっています。実際にはコンクリート住宅も工夫をすることで、人体に与える影響は木造とさほど変わらないことも、実験によって証明されているのです。
実験の結果はもちろん、コンクリートそのものの進化も見逃せません。技術進化や設計技術の進歩により、コンクリート造でありながら高断熱の家屋も登場しています。
「コンクリートが人体に悪い」「コンクリートよりも木造の方が良い」とは言い切れません。コンクリートに対してネガティブな印象がある場合も、一度調べてみるのが良いでしょう。業者とも相談したうえで、どのようにして熱伝導率の高さをカバーするのか、実際に過ごしやすい家が建てられるのかを知ることが大切です。
木造・コンクリート住宅どちらを選ぶにしても、自分のこだわりや予算に合わせる必要があります。コンクリート住宅は断熱工法により熱伝導率の高さをカバーできますが、同時にコストがかかってしまうことを覚えておかなければいけません。一方、デザイン性の高さや広々とした空間を設計できるなど、こだわりたい人に向いているメリットもあります。
木造とコンクリートどちらにもメリット・デメリットがあるため、業者と話し合ったうえで決めるのが良いでしょう。どちらにも対応している業者に相談してみるのもおすすめです。
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