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このページでは、RC住宅の間取りについて紹介します。自由道の高い間取りの施工事例やRC住宅のメリット・デメリットについても紹介します。
一見するとRC住宅ではなく、木造のキューブタイプだと感じる人もいるかもしれません。でも、実はRC住宅です。外観こそキューブタイプではありますが、室内には打放を多々採用するなどRCらしさを追求しています。型枠工事は依頼者自身が行っており、こだわりの住居を実現したそうです。サンオリエントにて予算内でまとまった点も含め、満足感の高い一棟となっています。
打放が個性を演出しているスタイルですが、決して打放だけが個性ではありません。中庭を設けたり、日差しを考慮したり。リビングダイニングが南側を向くよう工夫するなど、「RC」だけにこだわっているのではなく、RCを前提にした実用性の高い暮らしやすい家を実現しています。
特に中庭は、家のどの部屋からでもアクセスできるよう設計されているのがポイントです。子どもが遊んでいるときにも確認できますし、洗濯物を干す際にはどの部屋からでもアクセスできるなど、ちょっとした工夫が施されています。中庭を設けることで、家全体の風通しの良さも実現しました。
広く分類するのであればキューブスタイルですが、画一的なラインではなく家全体に凹凸を付けています。もちろん、ギミックとして凹凸を付けただけではなく、動線や採光も意識されているのが魅力です。
特に採光に関しては強く意識されており、家の様々な部分に窓が設置されています。配置を工夫することで、部屋の中の明るさを保てるのがメリットです。中は木材を上手く組み合わせることで、デザイン性も充実しています。
RC住宅の場合、柱が必要ありません。他の工法の場合、耐震性等を踏まえて柱を立てる必要があります。結果として居住空間を圧迫してしまったり、変に凹凸ができてしまったりするかもしれません。耐震性を考えると省くわけにはいかない柱ですが、RC住宅であれば構造上柱が不要なので、その分家の中を広く使えます。坪数が同じでも、RC住宅の方が家の中を開放的にできる可能性があります。
RC住宅はデザイン性の高さもメリットです。実際にRC住宅の施工事例を見てみると分かるかと思いますが、独創的なものも珍しくありません。木造の場合、耐震等の問題で不可能なデザインであっても、RC住宅であれば実現できるケースもあります。施主の希望に合わせて、個性的な外観の家も建築可能です。
コンクリートは強さという点においては素晴らしい特徴を持つ素材ですが、一方で熱伝導率は低いのがデメリットです。そのため夏は暑く、冬は寒いとされています。ただし、あくまでも「何もしなければ」の話です。RC住宅を建てるのであれば空調や内装の素材に力を入れるなど、快適な空間づくりには木造よりも工夫が求められます。
技術が進んでいることもあり、現在は温度にも対策を立てた建築も可能です。
家は次第に劣化しますが、木造だとリフォームが可能です。それこそ部屋の間取りを変えたりということもできますが、RC住宅はコンクリートなのでなかなか簡単に加工ができません。間取りを変えるのは難しいケースも出てくるでしょう。
RC住宅は木造よりもコストが高くなりがちです。その理由として、RC住宅は現場での作業が基本となるからでしょう。昨今、木造は工場である程度製造し、現地では組み立てるだけ…など、簡素化・合理化が進んでいることでコストダウンに成功しています。ただ、さすがにコンクリートではそのようなことはできません。基本的に現地での作業になります。
コンクリートは重いので、木造よりも地盤改良の必要性が高くなるのもコストがかかる原因です。結果として、木造と比べるとどうしても高額になってしまいがちです。ただし、ハウスメーカーの場合はRCであっても工場でパネルだけ作るという対応で、費用が安くなるケースもあります。
どんなに魅力的に思える住まいでも、実際にそこで生活するとなってから家事動線が適切でないと気づくケースはよくあります。家の間取りを考える際には、まず家事動線を最優先で考えましょう。
快適に生活できる家事動線を作るために特に重要なのは、毎日使う設備であるキッチンや洗濯機の場所をよく考えることです。これらの場所を快適にスムーズに移動できるような家事動線を敷いておけば、自ずと間取りは決まってきます。趣味の空間や見た目にもこだわりたいところですが、毎日の生活の利便性に直結することを考えれば、家事動線を最優先に考えた間取りにすることはとても大切です。
家の空間をすべて有効活用しようとすると、遊びのない間取りになってしまいがちです。限られた空間を有効に活用することは大切ですが、あまりにも遊びのない間取りになってしまうと、家の中が余裕のなく狭苦しい印象が強くなってしまうことも。
多少の遊びを設けることで、家の中の空間の印象は大きく変わるもの。例えば、天井をフラットなものではなく勾配天井にしてロフトを設けるだけでも全体の印象は大きく変わります。また、リビングに面した一角を土間にして、ガーデニングなどを楽しめる空間とするのもいいでしょう。余裕のある間取りは、面積などの数値的な広がりだけでない、拡張性のある空間を確保してくれるのです。
魅力を感じる、住みやすい間取りは人によって異なりますが、いわゆるお約束的な間取りもあります。
例えば、リビングをわざわざ日当たりの悪い方角に設置する人はいないでしょう。同じように、夜しかいない寝室を南面に配置する必要もありません。リビングや寝室、水回りなどは、真っ先に間取りが決まるポイントだと言えます。
間取りが決まれば、その周辺のデザインも決まってきます。リビングの場合、南面に向けると必然的に夏には強い日差しも受けることになるので、屋根を張り出したりバルコニーを設置したりするのが有効になってくるのです。間取りを決める際には、こうした部分から決めていくとスムーズでしょう。
間取りを決める際には、その時点の暮らしだけではなく、家が完成してから先のことも考えておかなくてはいけません。特に考えておくべきは子供の成長とそれに合わせた家の在り方です。
子供はあっという間に大きくなるもの。そのため、幼いときは特に部屋も必要ないと思っていても、成長するにつれて自分の部屋が必要になってきます。
そのときになって子供部屋を新しく増築するのではんく、最初から、いずれ子供部屋として使える部屋を用意しておいたほうがいいでしょう。
また、兄弟姉妹が増えることも家を建てる時点から計算に入れておきましょう。子供の成長と同様に、柔軟に変化・成長できる間取りを決めておくのがベターです。
間取りだけに注目していては、快適な空間は作れません。生活には家具が必要だからです。間取りを考えている段階では快適な生活動線が構築されていたはずなのに、いざ家具を配置したら家具が邪魔になって間取りが有効に機能しなくなった…というケースは少なくありません。こうしたことがないように、間取りを考える際には、そこに配置される家具のサイズもしっかり考えておく必要があります。
家具と同じく、間取りだけを考えているとつい見落としがちなのが窓の配置です。快適な生活には家の開口部である窓の配置が欠かせませんが、窓は適当に設置すればいいというものではありません。しっかり換気をするためには、窓を設置する位置や数、方角などをしっかり考えておかなくてはいけないのです。
適切に外気を取り入れられるようにするには、1つの部屋に付き必ず2箇所以上の窓を設置しましょう。外気を屋内に取り込んで換気をするためには、風の入口と出口が必要です。
理想的なのは部屋の対面に窓があることですが、難しい場合は窓を上下に配置してみましょう。暖かい空気は上の窓から、冷たい空気は下の窓から出ていくので効果的です。
家の中には、人が住む空間だけでなくものを収納する空間も必要です。そのため、間取りを考える際には必ず家の床面積に対する収納面積を示す収納率を計算するようにしましょう。
収納面積のことを考えていないと、一見余裕のある間取りに見えても物を収納するスペースが十分に確保できておらず、結局広い間取りの大部分を荷物が占めてまうといったことになりかねません。
間取りを考える際に適切な収納スペースを配置するためには、自分たちの荷物の量を把握しておく必要があります。
まずは使うものと使わないものを選別し、必要なものを収納できるスペースを見極めましょう。制限なく荷物を収納しようとすると収納スペースも際限なく必要になるため、いらないものは思いきって処分してしまうことも大切です。
また、荷物の量だけでなく種類も把握しておきましょう。服はクローゼット、靴はシューズボックスといったように、荷物の種類によって適切な収納場所は異なります。荷物の種類によって適切な収納スペースを決めておき、しっかりと使い分けましょう。
家族とともに暮らす生活の中では、さまざまな音が発生します。間取りによっては、このさまざまな生活音によって快適な生活が妨げられることもあります。どの部屋でどんな音が発生するかを考えていくと、快適な間取りが見えてくるでしょう。
たとえば、小さな子供がいる家庭では、どうしても子供が走り回る音が出てしまいます。そのため、来客が来るリビングや客間の上に子供部屋を配置するのは適切な間取りとは言えません。音を吸収してくれるマットを敷くといった工夫も必要です。
同じように、静かな環境にしておきたい寝室は、必然的に道路側に面した配置にはしないでしょう。このように、家の中や家の周辺で発生する音を考えると適切な間取りが見えてきます。
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